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ご挨拶

創立125周年に向けて

 東京農業大学は、明治24(1891)年、徳川育英会の育英黌として創設されました。創立者は、明治政府で文部、外務大臣などを歴任した子爵榎本武揚先生です。先生は、ヨーロッパ留学で得た先進的科学技術がわが国の産業発展にとっていかに重要か、そのための教育がいかに大切かを痛感し育英黌、現東京農業大学を設立。その学風は、創立以来の長い歴史の上に培われたものです。その基礎を築かれたのは、籾の塩水選法を考案した我が国農学の先駆者、初代学長横井時敬先生です。その教育方針は「稲のことは稲に聞け」「農業のことは農民に聞け」です。まず知識と経験によって裏打ちされた知で現場にある問題を抽出し、解決する姿勢、これが「実学主義」であり、「人物を畑に還す」という建学の精神と共に、学校法人東京農業大学が設置する学校の教育理念の礎となっています。

 東京農業大学は、平成3(1991)年に「東京農業大学創立百周年記念式典」を挙行しました。この百周年において、未来の社会での食料、環境、健康、エネルギーについて、大学をあげた取り組みの必要が掲げられました。その実現に向けた大学の大幅な再編成が必要となり、学科新設を含めた学部改組再編が実施され、現在の生き物の生命学を基盤とする農学系のユニークな総合大学へと発展しています。
 現在は、東京世田谷のメインキャンパスに応用生物科学部、地域環境科学部、国際食料情報学部、そして短期大学部、神奈川県厚木市には田園型の緑豊かな公園キャンパスに農学部、さらに北海道網走市の自然豊かなキャンパスには生物産業学部が設置され、3キャンパス6学部21学科、大学院2研究科19専攻を有するまでになりました。

 この度、平成28年に創立125周年を迎える東京農業大学が、記念事業を実施することになりました。本学が国際的な教育機関としての機能を一層高め、世界の農学の拠点大学として飛躍することを目指し、「東京農業大学国際センター」を建設いたします。
 本センターは、海外の協定校学生との円滑な交流を図ると同時に国際的学術会議、国内外の校友や保護者も利用できる施設も備え、世界に向けて教育・研究の成果を発信する場に相応しいデザインの建物となります。
 創立125周年を機に東京農業大学に国際的象徴となる建物が誕生することで,更なる発展が期待されます。

 本125周年事業遂行のためには、14億円の資金を予定していますが、そのうちの一部を皆様からの募金を仰ぐ計画としております。各界で活躍されておられる校友各位、在学生の保護者、本学の発展に深いご理解を頂いております方々、ならびに教職員の皆様には、何卒本事業の趣意にご賛同を頂き、格別のご支援、ご協力を賜りますようここに心からお願い申し上げる次第です。


学校法人東京農業大学
理事長 
大  澤  貫  寿



 明治24(1891)年、榎本武揚公による創設以来、本学は教育理念「実学主義」に基づく農学分野の教育・研究を推進し、15万余名の卒業生は農業および関連する多彩な産業界の経営者、技術者をはじめ研究者、教育者などとして、国内はもとより地球を舞台として幅広く活躍しております。榎本公は、近代黎明期の日本において、農業の重要性を認識し、国際的な視野を持つ数少ない人物でした。榎本公、横井時敬初代学長の想いと意志を継ぐ農大と農大生の役割は益々増大しています。


 21世紀に生きる私たちの地球は、急激な人口増加が続き、西暦2050年には90億人を超えることが予測されており、地球温暖化や食料不足が懸念されています。また、近年これまでになかった集中豪雨や竜巻、干ばつが地球の至るところで発生し、農業生産の基盤に大きなダメージをもたらしています。更に深刻なこととして、2011.3.11東日本大震災における津波の被害や放射能汚染は、今後何十年にもわたる大きな課題を突き付けています。


 東京農業大学は、本学の使命として「今」やらねばならないこの難局に立ち向かうため、人類の生存と幸せのため、未来を創造する科学技術を生み出し、未来をつくりだす学生たちを教育と研究の両面において地球に貢献できるよう育成し、社会へ送り出しています。
 建学の精神「人物を畑に還す」に基づき、「農大らしい農大をつくる」ことに取り組み、学生に愛され、卒業生に愛される農大となることに努めています。本学は、研究室が教育研究活動の主体となっています。学生と教職員がフェイスtoフェイスの近い距離で、研究を通じて人を育て、教育をしています。教職員が持つ「夢」を学生に与え、また学生はその「夢」に憧れ、学生の「未来への夢」につなげる教育を行っています。


 東京農業大学は、学生たちの未来の夢を実現するための「未来への扉」です。本学で学び得た専門知識や幅広の教養を基礎として、社会実践力、コミュニケーション力、研究力を育み、それを身につけて、未来への扉を開きます。その扉から社会への第一歩を歩みだし、夢を現実のものとするよう前進して行きます。
 本学に創立125周年を記念して「東京農業大学国際センター」を建設いたします。この国際センターを拠点として、様々な農学分野を基本とする地球規模での教育研究を展開し、未来への夢、人類の幸せの実現を目指し、本学設立者の榎本武揚公の想いを現実のものとすることができると考えております。


 東京農業大学は、一粒の種から芽が出て花を咲かせ、実が実り、その実の種をまた蒔くとの循環を人の成長と共に125年間持続して参りました。また、これからも同様に「人類の幸せのため地球に貢献する東京農業大学」を目指し、着実に一歩一歩前進してまいります。
日ごろから本学の発展にご理解をいただいております皆さまには、重ねてのお願いとなり大変恐縮いたしますが、この創立125周年記念事業資金募金の趣旨に、ご賛同いただき、格別のご支援ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

東京農業大学
東京農業大学短期大学部
学長 
 髙  野  克  己